kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

本/など

渡りの足跡

春が近いからか、最近やっと本を読む気分になってきた。少し前に買って、積読から。 梨木香歩 『渡りの足跡』 | 新潮社昔から、小説家の書くエッセイが好きで、筑摩書房 水辺にて ─on the water/off the water / 梨木 香歩 著も、読ん…

黄金有情

今年は後期の授業2コマ(180分×15回)で鍛金(非鉄)の授業をすることになったので、いろいろ思い出したり、YOUTOBEで金工で周辺の動画を見漁っていたのだけど、ほんとに今はいろいろなんでも動画があるもんだと感心する。けれど、やっぱり何か足りないなぁ…

被災動物救護について考える

瑞浪市まで、市民公開講座 災害時ペットの命はあなたが守る〜東濃地域における被災動物救護について考える〜 主催:公益社団法人岐阜県獣医師会東濃支部 共催:公益社団法人岐阜県獣医師会開業会 後援:多治見市、瑞浪市、土岐市 に行ってきた。 夫氏が去年…

君たちはどう生きるか

義父母のお盆の法要で家族で名古屋に出かけたので、都会で何か?ということになり、映画を見ることにした。村上隆氏が、インスタで絶賛(?)していたので、予約して楽しみに行った。ネタバレ的な感想。新しい表現ではなかった。私は克明に照らし合わせるよ…

越境と覇権

『越境と覇権―ロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭』池上裕子著 Twitterで読むと良いというのを見かけて、読んでみた。 副題にあるように、当時の現代アートの市場の先端がパリからアメリカニューヨークに移った顛末を、ビエンナーレ…

工芸青花17/生活工芸と海外

工芸青花17は生活工芸と村上隆さんの特集だという。 工芸青花の会は、1年3冊購読で22,000円の会員制の本を発行している。その17号。三谷さんなどが関わっているけれど、鑑賞の目を養うための本とある。会員制かつその価格帯からしてお金持ち向けで誰向け?と…

価値とか

偶然に、ダニエル・アーシャムという作家を知った。現代美術家で、いろいろなものを遺跡のようなマチエールを施して作品にしているらしい。そして、色覚異常を持っているので、初期の作品は白やモノトーンが多かったらしい。2015年から色覚補正メガネで色を…

どうしても頑張れない人たち

一時期話題になっていた、「ケーキの切れない非行少年たち」と、その続編「どうしても頑張れない人たち」を読んだ。 少年院に入るような犯罪を起こしてしまった人の何割かは物事の認知力が弱く、そのために学校・社会生活で困り、その結果として犯罪に関わっ…

やっと片付いた+本届く。

やっと、多方面にご協力いただき、工房の片付けが終わった。もう、後回しにとって置く事の無い人生にしたいと思う。あの、ものすごい状態の写真も撮っておけばよかったかなと思いつつも、気力がなかったので、最後の写真だけ撮った。 床一面に敷き詰めていた…

エシカル

東京の個展で、ファッション誌のインテリア特集用にモビールを貸して欲しいと言われて承諾し、つい先日献本が届いたのですが、ハーパーズ バザーと言う雑誌をご存知でしょうか?私は知らなかった、本屋で見たこともなかった。調べると、「1867年にニューヨー…

菜花とか

1日遅れでギャラリーに発送。卓上は予定数つくれたけど、吊るしは最低限の最低数しか送ってない。定番にした10点も本当は17点くらいが目標だった。これから、定番の色違いをなるべく早くつくって追加で送る。なので、まだ締め切り前とも言えるのだけど、昨日…

地域通貨の話

5月くらいに、ネットで見かけて興味を持ち「エンデの遺言」を読んだ。エンデと言えば、「モモ」の作者だというくらい。読んで解ったのは、エンデが亡くなる少し前に研究していたのが「お金」のあり方で、地域通貨で時間の経過とともに減ってゆくべきだという…

スパイスカレー

昨日は夫の誕生日。例年ケーキをつくるのだが、私が忙しいのを察してか、コロナ禍で都会のケーキに飢えている私を察してか、夫が名古屋でケーキは買って来ることになったので、夫好物のカレーをつくることにした。しかし、私がじわじわと胃弱になってきて、…

混乱からの回復

2月末の臨時休校から、ずっと混乱し続けていたような気がする。よくわからない新型コロナウィルスが突然日々の生活を変えてしまった。安倍首相のあの突然の臨時休校要請を、私は一生忘れないだろう。今のところ最悪の判断だったとしか思えない。ストレスでメ…

自己免疫疾患の謎

「自己免疫疾患の謎」 http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3367 アニータ・コース 著,中村冬美、羽根由 訳 青土社 著者はイギリス出身のインド人で医者の家系、母親を関節リュウマチで亡くし、パートナーの出身地ノルウェーで医師として働きながら…

みかんとひよどり

寝しなに本を読むのが好きだった。図書館で一山借りて来た中にあった、「みかんとひよどり」ジビエと料理人と犬と猟師、そしてその周辺のこと。 www.amazon.co.jp とても読みやすくて、読み始めたら、つい就寝時間を過ぎつつも1時間半くらいで読み切った。な…

岐阜、名古屋へ

まだ寒い頃、地元図書館で堀江敏幸さんの講演のチラシを見かけた。とりあえず堀江敏幸さんの著書は手に取ることにしているので、これは行かねばと予約の電話をした。予定したのは3月だったので、6月に自宅のリフォームは終わっているだろうと思っていたが、…

ドイツパン

日が落ちるのは少し遅くなったような気もするけれど、雑木の小山に挟まれた我が家はまだまだ夜長の季節は続いている。寒さのせいか、子供と一緒に寝てしまうことも多いが、余力のある時は就寝前の読書が落ち着く。少し前に、風の谷のナウシカの原作漫画を読…

遠い記憶

浪人時代だろうか、一時期古本屋でクリーム色のイラスト入り背表紙の講談社現代新書や、波の柄の岩波新書とか、まぁその頃はとにかく目に付いた古本を数冊買っては読むというのをジャンル問わず繰り返していたから、その「目に付く」というのが比較的ビジュ…

森籠もりの日々

久しぶりに森博嗣の本(日記)を読む。文体なのか内容なのか、本は好きだけれど、読みやすいと思う本は理系の人が多い。この方は工学博士からの物書き。子育てで読書量が減った時期もあり、10年くらい前に断筆していたと勘違いしていたが、ちっともそんなこ…

今日のベリーグッド しあわせを生む小さな種

しあわせを生む小さな種 今日のベリーグッド (PHP文庫) [ 松浦弥太郎 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 691円松浦弥太郎著 2013年の本暮らしの手帖が変わった時に、あまり良い印象ではなかったので…

芸術闘争論

芸術闘争論、読んだ。少し前に読んだ芸術起業論(読んだ時の記事)よりも、だいぶ具体的な内容だった。いや、芸術起業論でさえ、大学で見知ったことよりもはるかに具体的だったのだけど、こちら芸術闘争論は2010年出版ということもあり、さらに今に近くびっ…

芸術起業論

村上隆さんの2006年の本、芸術起業論を読んだ。FBでしばらく前にご本人をフォローして、陶芸にいろいろ関わって行動、発言しているのを見知った。最初に言うと、私はこの本の表紙も嫌だ(買って即娘のお絵描きの紙でカバーした)、村上隆さんの一連の作品は…

松本と村上春樹

松本に行ってきた。 東屋の朝 前に行った時期が思い出せないから、たぶん1年以上行っていなかったのだと思う。電車で出かけると、特急しなので行くか鈍行で行くかの選択肢がある。しかし、妊婦時代につわりでしなので盛大に吐いた記憶が未だに鮮明で、行きは…

いろいろ

ここのところ、やりたい事や考えたい事、つくりたいモノや、会いたい人、聴きたい音楽が山ほどあって、気持ちばかりが焦る、ザ・師走。とりあえず、その中からいくつか報告とメモ。ご近所中津川市阿木のcafe500という土日月だけ開いているコーヒー屋さんにka…

休息

冷静に考えると、休んでいる場合ではないのだけれど、どうにも疲れてしまったので半日休み。小豆を煮て、カボチャといとこ煮になるはずだったのに、あまりの疲れで甘いものが食べたくなり、私にしては黒糖を大量に投入してできたあんこで、水ようかん風をつ…

切る切る

一番寒い季節は過ぎ、ここ数日はお日様が出れば春の兆しを感じるような陽気もちらほら。 定番品の量産準備をしつつ、年越ししてしまった大判のトレイや町内頼まれものの表札にも手を付けつつ、1月もそろそろ終わりで、2月は瞬く間に終わると思う。3月にはイ…