kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

休息

冷静に考えると、休んでいる場合ではないのだけれど、どうにも疲れてしまったので半日休み。

小豆を煮て、カボチャといとこ煮になるはずだったのに、あまりの疲れで甘いものが食べたくなり、私にしては黒糖を大量に投入してできたあんこで、水ようかん風をつくったり、バレンタインで残った板チョコでブラウニーをつくったりしつつ、本を読む。

 プラテーロとわたし
作者はノーベル文学賞とかの詩人の人らしいけど、あとがきに書いている生涯がなかなかの波瀾万丈です。プラテーロというロバと私の日常が短文で沢山入っていて、ちょっと手の空いた時間に読むととてもリラックス出来る。文字を目で追って、頭の中にそれらが舞って、降り積もり、心地よい音が鳴っているような気がする。ジャン・ジオノの「喜びは永遠に残る」と同じ作用があるような気がした。で、ふと思ったのは、これは音楽だなぁと。音楽のような文章なんだと思うととても合点がいった。本というのは新しい世界を開く為の、理論だったり、知識だったりを得るばかりじゃないのかと初めて気がついたような気がする。ほほう。

追記:私は人の話す言葉が頭に入りにくい、どこかの脳の回路の都合なんじゃないかと疑っている。文章の方がよっぽど理解出来る。おかげで、授業中はもっぱら教科書を読むことが楽しかったし、板書を自分でするとこでしか理解出来なかった気がする。言葉に音があるのだとすれば、文章を読む事で奏でられる音楽があるのはごくあたりまえの事か。

 バターの代りに豆腐入りのブラウニー、塩を入れ忘れてぼやけた甘さになり残念。でも、バター無しでもしっとり系は出来るのだと確認出来たから良いのか?

と、いう事で、今日もカンカン叩きます。