kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

木+木


定番になるか?のペントレイ2種

これは今日、望雲さんに最後に発送したもの。つくっていて、ふと、当て金を、万力にはさんだ木で削ったものに変え、金槌を木槌に変えて、縁を立ち起こした。

この方法は、以前金沢でロンドンから来たシルバースミスな作家の方のワークショップで見かけた。銀は金属の中でも柔らかいので、木槌と木のあてがねのようなもので結構絞ったりしていた。それを思い出して、ふとやってみたのだった。

まぁ、なましてあるとは言え真鍮は銀よりも硬いので、つくるときに多少力の掛け方が違うけど、出てくる曲線がとても柔らかくて、それはそれで面白かったので、豆皿とペントレイに採用してみた。大判のサイズものにも使える方法なのかはまだわからないけど、木も結構硬いなと、感心したのでした。

鉄+鉄でぴしっとしたエッジ、鉄+木でも打撃跡が残るけれど、木+木は優しい曲線。やっぱりこういう新しいことは、追い込まれないと手が出ない。不思議。