kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

芸術闘争論

芸術闘争論、読んだ。少し前に読んだ芸術起業論(読んだ時の記事)よりも、だいぶ具体的な内容だった。いや、芸術起業論でさえ、大学で見知ったことよりもはるかに具体的だったのだけど、こちら芸術闘争論は2010年出版ということもあり、さらに今に近くびっくりレベルで具体的だった。

どこか、肝になるところを引用しようかと思ったのだけど、全部興味深かったので選ぶのが難しい。現状までのアートシーン、アート観賞編、実際の制作プロセス、予備校から美術大学で培われる不自由な自由、ハイアートとローアート、そして未来に向けて。

個人的には、追い込まれてからさらに追い込むことで生まれる何かは脳の癖の問題だと思うので違う方法でやったほうが良いと思うし、もうちょっとご本人も健康に気をつかっても良いのになぁと思うけれど、とても勉強になりました。そして、この頃のFBでの村上隆さん(https://www.facebook.com/takashi.murakami.142)の現代陶芸への情熱へと続いているのだな、と、納得。

(前にも書いたけど、それでもこの表紙の本を手に取る勇気は私にはなかなか無い。しかし、内容はお勧めする。むしろ、今の若い人はこういう本を若い時に読めて良いなぁと、思います。あ、いや、でも、若い者に負けないように頑張るし、まだまだ諦めてないけど。)

芸術闘争論

芸術闘争論

今、辺境で細々とつくっている私でさえ、イギリスでの展示での大失敗や、名古屋のアナログライフさんの念願のNY展の実現など、確実に何かの波はやってきていることを体感している。変化の時なのは間違いない。さて、どこに向かって舵をきるべきか。。。ちっともわからない。

で、ちょっと近くで予定もあるので、週末はギャラリーやまほん「生活工芸 展」http://www.gallery-yamahon.com/exhibition/igaトークショーを聞きに行く。他の用事もあるので全部を聞くことはできないと思うけれど、期待。