kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

おくれている

7月末に熱を出して5日ほど寝込み、そこからずーっとスケジュールが遅れていたのだが、ここにきてやっと3日程度の遅れまで回復。だけれども、ここから先1ヶ月ほどで搬入なので、スケジュールみっちりなので、もう風邪もひけないし油断ならない感じになっている。

むしろ、ここから遅れが増える要素満載。後期の授業が始まるし、秋の収穫の時期でもある。ということで直前ギリギリに犬に犠牲になってもらうことになる。というか、たぶん犬は喜んでいると思うのだけど、幼い頃2ヶ月ほど通い、今も月に2回行っている犬の幼稚園、里帰り3泊4日。

という、時間の前借りスケジュールでなんとか間に合うよう日々過ごしています。毎年、秋に展示があって恨めしいのだけど、来年は春と夏だけの予定で、秋を満喫する予定なので、今年は年末まで走り抜けようと思うのであった。

台風が近づくまえの夕焼け

夏休み

7月の個展も無事終わり、追加の納品も終えた。10月の個展の日程と9月末から始まる名芸の後期の授業の日程をにらめっこしつつ、お盆も過ぎて、地域の祭りも終わり、ひと段落している。

最近畑のことを書いていないので、メモがわりに。

今年はジューンベリーはみんな鳥に食べられてしまった。ワイルドストロベリーは沢山取れたのではじめて混ぜずにそれだけでジャムにしたが、いちごジャムとはだいぶ趣の違うジャムになった。昨年大変沢山できたプラムは今年は一つも収穫できなかった。梅も同じく。急に暖かくなり過ぎて、虫の受粉が追いつかなかったらしい、梅は全国的に不作との話も聞いた。ブルーベリーは昨年だいぶ強剪定したのでたぶん10kg程度で終了と思う。


春先はニラ、春菊、サニーレタス、サンチュなど、サラダには安定。ミニトマトはイマイチだったがまだ採れ続けている。水さえ切らさなければ今年はよく育っているということだ。アスパラは引っ越ししたのであまり採れず来年以降に期待。玉ねぎはあまり大きくならず、去年多過ぎたので今年は少なめにしたこともあり、年内持たず食べ終わりぞう。

ジャガイモはとにかく豊作だった。が、一部を雨の時期に収穫してしまい、地熱の上がり過ぎもあって、収穫時から腐っている物も多かった、男爵系が雨に弱かった模様。それにしても久々の大きさと数だったのでこちらはしばらく食べ放題。

ふと思い立って、アカンサスを手に入れた。地下茎?のような頼りない状態で届いたがちゃんと本葉が出て、今3枚目。昔の藝大で図書館の横でロダンの青銅時代を眺められるベンチがあって、その脇にアカンサスの立派な株が育っていてとても好きだったので、家でも大きくしてみたい。まずは数年鉢で育ててから定植しようと思う。

アカンサス

畑に話を戻して。

今、夏野菜がシーズンで、ピーマン、ナス、きゅうり(2回目)が日々採れる。ルッコラパクチーがこぼれ種でわさわさと芽をだしている、これは冬越しする感じだろう。そして、大平インゲンの2回目が芽吹いた。今朝は水菜、春菊、にんじん、青梗菜、大根、小蕪などを蒔いた。もう少し気温が下がったらレタス系と高菜など冬越しの青菜たちも追加で蒔く。

あとは、玉ねぎとニンニクを植えたら今年の畑は終わりの予定。今年は草むしりを夫も積極的に手伝ってくれたので、畑がボサボサにならずに済んだ。秋に収穫予定の果樹たち、柿はいまのところ順調そうに見える。いちじくは気が大きくなったが実らず、キウイは摘果が足りず相変わらず小粒、栗の木はだいぶ大きくなった。

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今年のヒットした手作りは紅生姜。着色料不使用で安心して食べられるものが良いので、数年前から時々作ってはいたのだけど、梅酢が余り気味だったのでちょうど良かった。(今年は昨年の梅酢を使っている、来年こそは梅が沢山採れると良いな)紅生姜は三色丼や焼きそばには欠かせないので、新生姜の時期に何度か作った。我が家の生姜は秋に収穫なので、その時期になったらたくさん作ると思う。

紅生姜
1、生姜を皮を剥いてスライスして塩して絞って干す(干さなくてもできるけど)

2、干したものを千切りにして、梅酢につける

ニラ醤油
1、ニラを1cmくらいの微塵切りにする
2、醤油にヒタヒタにして冷蔵保存

ニラ醤油も毎年作ってるが今年はとにかく暑くて、昼は火を使わず済ませることも多く、たくさん食べた。冷奴にかけてもいいし、ご飯に乗せるのもあり、たまごかけごはんにかけるのは子供がお気に入り。ニラの香りと醤油なので、チャーハンや餃子に調味料的にいれたりもする。収穫がちょっとめんどくさいけれど、ニラはほっておいてもどんどん育つ。大量にあっても困らない夏の常備菜になった。

しそもバジルも今が盛り、そろそろジェノベーゼを作って冷凍しておかねば。忙しい時のパスタソースになったり、パンにつけて食べる。

今年はお盆を過ぎても夜もなかなか20度を切らない、雨がとにかく足りないのだ。森を抜ける空気が温かい、時々ちらつく雨では湿度が高くなるだけでなかなか土の奥まで湿っていない。街中では庭木が枯れているのを見かけることが多い気がする。台風がこれから続くが恵みの雨になるだろうか。

世の中胡散臭いことこの上ないけれど、夏が暑過ぎたりして自然も不穏ではあるけれど、こうして畑の作物や草木との時間がこの上なく大事だ。

 

美濃の旅

猛暑の上京から戻って、雨続きの梅雨らしい天気が続いています。ずーっと気になっていた庭の手入れをしながら、保留にしていた雑事もろもろを済ませてホッと一息の3連休初日、美濃太田のGALLERY crossingさんへゆくことに。

せっかくだから、美濃加茂市ヤマザキマザック工作機械博物館に行こうと、夫氏が言い出し、マザック?何それ?とよくわからないけれどついてゆきました。2019年にオープンした博物館。知ってます?マザック?マザーマシン、機械をつくる機械の会社だそうです。

面白かったので図録(900円)買ってきました。

 

足踏み旋盤 ちょっとほしい

世界最古の弓旋盤(木工用/大英博物館のレプリカ)とか、モーターがなかった頃、蒸気を動力にしてそれをベルトで必要な機械を連動させて動かしていた時代の歴代の機械が一堂に並ぶ、マシン油香る博物館でした。最新の機械はむしろ箱になってて、あんまり見ても凄さがわからないというか、なんというか。


で、そこから数分の若尾製菓工場のたんどーるバウムクーヘン屋+カフェ)でお茶しようと思っていたらラストオーダーが3時半で間に合いませんでした。じっくり見すぎたわ、マザック。悔しかったのでモンテール工場のショップに行って、シュークリームとお茶で我慢しました。

で、予定外の工場めぐりになりましたが、気を取り直してGALLERY crossingさんへ。本日より 「染谷 聡展」でした。以前、グループ展で数点は拝見してたのですが、沢山あると可愛さ倍増、自然物との組み合わせで生まれる形、漆の美しさ豊かさを滋味豊かな表現で魅せられました。

写真撮り忘れたけれど、ああいうのは写真には映らない。
参考までにイムラアートギャラリーさんの染谷さんの作品紹介ページ

会期始まったばかりなので、お近くの方はぜひに。

追記:産業遺産学会 https://sangyo-isan.net/ 
なるものがあることを鯱丸さんのインスタで気が付く。大変興味深い。少し前に行った、こういういう感じのものに興味がある今日この頃。とりあえず、メモ。

個展はじまっています。

展示始まっています。

初日の前に、搬入、開梱だけお手伝いして、照明などなどおまかせ。2日目の6日に1日在廊させていただきました。とにかく暑い中、そして3時過ぎには警報が出るほどの激しい雷雨の中、ギャラリーに足を運んでモビールを選んでいただきありがとうございました。

展示も折り返し、16日までの会期となります。

会期後には、オンライン販売の予定もあります。

 


素敵な写真をドワネルさんにいただいたので、記録。

東京ショック

3泊4日関東の旅から帰ってきました。

まず1日目、新幹線でビューッと。

とにかく暑そうなので少しでも近くまで電車で行こうと東京メトロ外苑前駅から徒歩4分で、ギャラリーへ。2年ほど前に店舗に伺って、小さなスペースだとわかっていたので、今回は組み立て前のモビールの箱も展示するという試み。

ドワネルさんはオーガニックなどこだわりコスメ?香水?の輸入代理店さんもやっていて、ギャラリースペースの奥には香水などのサンプルをお試しいただけるスペースと、今回は浅野扶さんの真鍮のカトラリーのPOP UPも同じ会期でやっています。

設営終わって、大船へ。高校時代、予備校時代を過ごした大船。だいぶ変わっているけれど、柏尾川と大船観音、ドブの匂い、色々懐かしい。たぶん10数年ぶりだよねと同年代の子供のいるRさんとお茶。結婚出産でキャリアを切断されて、子育てがひと段落して今後の方向性を模索中の彼女、都会なら色々仕事がありそうに思うけれど、なかなか現実はそう簡単では無いと聞いて、なんともいえない気持ちになりつつも、応援したい。

3日分の朝ごはんと夕飯にお弁当を買って実家に。荷物を置いて、中学時代よく行っていた高台にある神社に数十年ぶりに歩いてゆく。とにかくもやもやとぼんやりしていたあの頃、何者でも無い自分を憂いていた自分に、40年後は岐阜県に住んで結婚して子供と犬とアトリエもあるって言ったらびっくりするだろうなぁ。

 

2日目はお上りさんDAY だけども、あまりの暑さで自制して動く。まずは東博内藤礼の展示をみる。同時開催の銀座のカルティエでの展示も本当は見たかったが断念。内藤礼は学生時代の友人が研究テーマにしていて、その縁で機会があったらみることにしている。私はフランネルの生地が一番素敵だなと思った。厚みといい色合いといい、超好み!あの生地に寝転がりたかった。

上野公園

東博の常設展示の

東博の素敵タイル


で、ちょっと用事があり芸大図書館へ寄る。時間と体力が余っていたら鍛金研究室とかも寄ってみたかったけど、今回は断念。そして、上野公園内でノラヤとランチして近況報告、まずはこの暑さから生き延びようとお互いを讃えて別れる。その足で、インスタでちらほらおすすめされていた、谷口聡子さんの個展『隣り合う、溶け込む』を拝見。

とてもよかった
上野に戻って、パンダの靴下など土産を買い、アトレ内のみはしでフルーツクリームあんみつ(博物館半券チケットで白玉2個付きサービス)を食べました。

そして、アレキサンダー・カルダー展、麻布台ヒルズギャラリーへ。

これ、思ったより大きかった。


立体の作品数はそれほど多くなく、私はカルダーの手仕事感が特に好きなのであって、油彩はあまり好きじゃ無いし、網羅するのではなく、ごく一部のものをあえて選んでいるのだろうなと。展示は壁面の材質や空間もしっかり作り込まれて、効果的に見える、なんかお金かけてますという感じ。動画もあった。カタログはとても凝ったつくりだったけど8,580 円(税込)は流石に高過ぎて買わなかった。色んな意味で企画意図を感じた。そういう人向けってことですね。

帰りにふとメトロの六本木1丁目で帰ってみようと思いつき、結果、麻布ヒルズから六本木ヒルズを横切る形になったのだが、これがセレブの住む街、タワマンの乱立するヒルズなんだと気づいた。あの暑さの中でも人の通る道沿いには街路樹や植え込みがあって、高層ビルの陰もあるし、歩いていても予想外に涼しかった、快適と言ってもいい。

全てが意図してつくられた街。街路樹はほとんどが常緑であまり落葉しない樹種、雑草もほとんど生えてなくて、手が入っているのもあるだろうけれど、鳥がこなければ雑草の種も飛んでこないと思う。ちょっとした狂気を感じた。元の街がどんなだったのかは知らないけど、一切合切を作り直したんだろうなぁと。

東京。新宿とかの猥雑さとかもすごなと思うし、青山でモデルさんみたいな人たちが闊歩してたのも田舎ではなかなか見られない景色だったのだけど、ヒルズはものすごく綺麗で整っていて、快適で、何もかも値段が高いのとか、なんだかなんだか、都知事選も相まってショックでした。

で、帰路。本当は天王洲で鍛金研究室の学生の展示もあったけど、もう限界。行きたいのはやまやまだけれど、体調を考えて我慢して早めに家に帰った。のだけど、帰ったら頭痛はするし気持ち悪くて夕飯も食べれず、慌てて梅干しを舐め、トマトに塩をドバッとかけて食べ、深夜に起きたら治っていました。まぁ、軽い熱中症、塩分不足。

3日目はアーディゾン美術館(旧ブリジストン)「ブランクーシ展」に行った。はじめて、動画のブランクーシを見た。高校生の時に知ってから、今までなんとなく、彫刻の人は大きい人が多い気がするので(偏見)、ブランクーシも大きな人だと思い込んでいたが、小さな人だった。それでも、手を、体を動かして何かをつくる人特有の体つきをしていて、ああ、まるでドワーフのようで、グッときた。

なんかかっこいい

そういえばブランクーシの「fish」という作品があるのだけど、1点で支持している彫刻作品なのだけど、それをブランクーシ自身がぐるぐる回している動画があって、面白かった。あと頭部の作品もゴロンゴロンさせているのをあえて動画で撮影したりしていて、普段美術館でうやうやしく飾られているので、ギャップがなかなかすごい。

空間の鳥

終わってしまったけれど、図録も普通に2000円台だったし(買った)。東京駅から地下街を歩いて地上をほとんど歩かずに行けたし、とてもとても良い展示を見た気分。


アーティゾン美術館の向かいには安藤泉さんのキリンがいた。昔に比べると、緑青の色がだいぶ黄色くなったような気がした。

そして、13時ごろから終わりまで在廊。恐ろしい猛暑から警報の出る雷雨になったりして、大変な気候の中、近くも遠方も来るだけで大変な時に足を運んでいただき本当にありがたく思いました。在廊って、いるのかな?と、いつも思ってしまうのだけど、今回は喜んでいただけたみたいなので、とりあえずホッとしました。

4日目は姉と合流して、箱根で温泉に入りランチして、灼熱の小田原から新幹線に乗って帰路。帰って、ニュースを見たら小池都知事再選の速報が入ったところ。なかなか刺激の多い東京の旅でした。

メモ:Les Rois レロア 小田原のパン屋さん、バケットもペストリーもとてもおいしかった。 PARIYA パリヤ 東京ミッドタウン八重洲のランチ、玄米とコリンキーと太刀魚のソテー、ケールとセロリのサラダが生き返るほど美味しかった。



展示のお知らせ

kanehen Exhibition 2024

doinel (ドワネル)  東京都港区北青山 3-2-9
2024年 7月 5日(金) – 7月 16日(火) 12:00 – 19:00
※最終日 7/16 は 17:00閉店 、定休日:10日(水)

 kanehen Exhibition 2024 | doinel / ドワネル(詳細リンク)
*6日(土)に在廊を予定しています。

 

 

6月の定番

父の日と夫氏の誕生日が近く、福井のメロンを毎年取り寄せることになっているので、結果として毎年メロンケーキになりがち。この頃スポンジを焼き過ぎてしまい、焼き縮みの感があるけれどそれでも昔のみっしりとしたスポンジよりはだいぶマシだと言い訳しつつペロリと食べた。

写真の前にカットしてしまったのでさらにヘンテコではあるが、まぁそれがお家クォリティってことで。メロンの熟れ具合が絶妙でとても甘くてジューシーで美味しかった。

私からはビジネスっぽい靴下セット、子供はケーキのデコレーションを手伝ったので、あとは数日後の誕生日にはお手紙を書くと言っていた。

 

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さて、これで6月の行事はほぼ終わり、切り替えてまいりましょう。