kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

 LAYERS

 

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2019. 11/2 (土) - 11/10 (日)

12:00 → 18:00(最終日17:00) 火曜定休

◎11.2(土)作家在廊日

 

レイヤー。重なり。紅葉した落ち葉のような、鈍い光がゆっくりと動くkanehenのモビール。作者の宮島司緒里は真鍮を切り出し、その重なりのバランスを組み立て、一つの静かな形を作る。長年金属を叩き、鍛金の技法で器や生活道具を手がけてきた彼女が作るモビールは、用の美から離れても、生活の重なりを感じる近しい存在である。真鍮のレイヤーが移ろい、ゆらゆらと、また同じ位置へ帰るのを眺めながら空間に現れる瞬間のコンポジションを楽しむ。せつなの静止画が重なり、美しい動画となって記憶に残る。モビールは、暮らしの空間の中で一定の距離をおいて存在する、いろいろな対象物と私との、調和をはかる装置のような存在である。秋の風とともに、静かに重なる楽しい造形を楽しんでいただきたい。

GALLERY crossing 黒元 実紗

GALLERY crossing

〒505-0042

岐阜県美濃加茂市太田本町1丁目7-3

営業時間:12:00〜18:00 

 

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ということで、土曜日から翌週の日曜日まで、展示がはじまります。吊るすのや置くモビールをたくさん、壁面がさみしいなと思って、壁飾りをすこしつくってみました。モビール、つくってもつくっても、もっと違う感じが見たくなり、終わりがないです。

初日在廊します。ぼんやりしているかもですが、お待ちしています。ぜひ、ご覧ください。

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自立するパーツ

暑くもなく寒くもなく、秋晴れの陽気に誘われて、久々に外工房で作業をしてみた。ずっとお待たせにしていた箸置きも材料を切った。叩くのは明日。それから、新しい卓上モビールの台座も。半年、いや1年ほど前から頭の中にあって、あとは手を動かすだけで放置していた。

いつもは木や金属の塊に、棒をさしてそこからぶらーりとさせるのだが、納品の時、塊の所在が難しい。大抵、別に梱包して不思議なパッケージになる。組み立てれば関係ないのだから気にしない、という勢いもあるかとは思う。けれど、大抵は、モビールだけが遠くにゆくことが多いので、なんとなく収まりが悪く、私の中では長く懸案事項だった。

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で、今回は板2枚でできているので分解して収納の箱にも収まるからそこは及第点、まだ改良の余地もあるし、もっと遊べることがわかった。とりあえず3点分つくったが、ま、これがこのまま使えるかと言うとそれはまた別の話。うまくできるといい。

10月

各種イベント、お出かけざんまいだった9月も終わり、10月になりました。モビールをつくっています。

2年前、前回のcrossing galleryでの個展では、お届けすると選んでいただき、展示用に取り置かせていただく、という感じでした。なので、今回はモビールを選んで、お持ち帰りしていただけるように、各パターンを複数(と、言っても全く同じものは一つも無いのですが)サイズもいろいろ揃えようと思っています。

吊るすタイプ多め、卓上に置くタイプもつくります。目標数に向けて、頑張ります。

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クリムト・あいトリ・忍者

クリムト展。

オープン30分前に到着、しばし並び野外彫刻を巡ったり、コーヒー飲んだり。ゆったり見れたのは最初の30分だけだった、再入場不可の理由がよくわかる混雑でした。額装の銅のレリーフが素敵だった。

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別フロアであいちトリエンナーレ、展示をしていない作品があり、みたかったなぁと、思う。残念でした。

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f:id:kane_hen:20190930081900p:plain本来の展示風景。(小田原のどか氏ツイッターより引用)

f:id:kane_hen:20190928132411j:plain小田原のどか氏の作品の上で「彫刻っぽいポーズ」のリクエストに答える親子。豊田会場となっている他も回った。

その後、義実家泊、翌日伊賀忍者博物館へ。昔日光江戸村に行った時は、JAC(現JAE)のタレント忍者が敷地内をうろうろしてめっちゃ愛想よく写真も撮ったし、お土産ものやさんも「お釣り200両!」とか言っていて、恥ずかしさを通り越して面白かったのだけど。伊賀は渋かった。忍術、忍法の技と文化を伝える気概を感じました、忍者英語喋ってたし。

その後、ギャラリーやまほんに寄って金森正起展へ。あのベージュ色は何かなと、気になっていたので聞いたら膠と胡粉など、ということで、ほぼ日本画材料なのかなと理解した。屋内専用彩色ということか。金属の色味、悩ましい部分でもあるけれど、何か引用元などあるのかしら、興味深い。

富士見台高原

連休は無事に土曜に運動会を済ますことができて、振替休日の火曜日。3年ぶりの登山。体調のコントロールにも慣れたし、うずうずしながら台風の動きを注視しつつ、遠出は諦めて、早朝出発の近場で大正解。

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まだ朝露がキラキラしている。蜘蛛の巣を分け入る登山道。

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f:id:kane_hen:20190924080930j:plain伊那方面?

f:id:kane_hen:20190924075029j:plain山頂から。

f:id:kane_hen:20190924081835j:plain雲が増えてきた。

f:id:kane_hen:20190924084524j:plain下山途中

f:id:kane_hen:20190924083055j:plain後ろは恵那山

f:id:kane_hen:20190924094915j:plain帰る途中、神坂大檜を見に行く。往復50分ほど林道を歩いたが、虫が多く閉口。植生が豊かでキノコや草花、大きな蝶(アサギマダラ?)も優雅に飛んでいた。

f:id:kane_hen:20190924100022j:plain神坂大檜

台風一過の平日だったこともあり、他の登山客は1組だけで、貸切状態でとても気持ちが良かった。

瀬戸現代美術展2019など

3連休初日、家族でお出かけ。

百草で三谷龍二展、初日整理券ということでひとしきり落ち着いているであろう13時ごろ到着。結果、展示台の上には器類は無く、三谷さんに挨拶して、陶胎漆器みて、帰る。10cmに行くのが得策なのか、別の若手の作家を求めるべきなのか、ちょっと途方にくれる。

そこから、瀬戸現代美術展2019。瀬戸市の市街地は多分初めてだけど、面白い。この連休は「せともの祭り」ということで、かき氷食べたり、新世紀工芸館の出店で子はブローチをお小遣いで買ってニコニコ。で、どこなんだー??と、細い道をぐいぐい進んで登っていったらどーんと会場。

あー、昔の国立の施設ってみんなこう言う感じだね、と言う立派な建物。3階までを階段で上がったり下がったり、うろうろと部屋を巡って、作品を探す感じが子供も楽しそう。

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何の前情報も無しで行ったけれども、エアコンなくてそれなりに暑かったけれども、気持ちが良い空間で、作品も好きな感じが意外に多くて楽しめた、行って良かった。来年もあるならば行こう、せともの祭りの日以外で。