kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

MODERN JAPANESE CRAFT 2020

インスタは時々更新していましたが、ブログは犬ネタばかりが続いてましたが、お仕事もしておりました。昨年に引き続き、ギャラリークロッシングさんの紹介でNZオークランドでの展示が始まっています。かねへんでは6点のモビールをお送りしています。

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 ギャラリークロッシングさんより引用〜〜〜〜

gallery_crossing  NEWS /
11/26より、ニュージーランド・オークランドのPublic Record @public_record_ にて「MODERN JAPANESE CRAFT 2020」が開催されます。昨年に続き、2度目の開催となる日本の現代工芸作品を紹介する企画展。GALLERY crossingとして、アーティストセレクトのお手伝いをさせていただいております。会場となるPublic Recordは、オーナーのYuka O'Shannessyと夫でありグラフィックデザイナーのTristan O'Shannessyによって運営されています。ショップスペースの常設には日本とニュージーランドの作家による手工芸品や生活道具、洋服が並び、奥のギャラリースペースではNZのアーティストを中心に企画された展覧会や、ワークショップが開催されています。

会場近くは、アートギャラリーやショップの立ち並ぶオークランドでも感度の高いお店の集まるエリア。本来は今年も現地に行ってオープニングを共にする予定でしたが、渡航が難しく、作品のみ旅に出ての開催となりました。

今、勢いのある30代の現代工芸作家たちの作品が、全く知名度のないニュージーランドという場所で、どのような評価を受けるのか、個人的にも楽しみな企画です。現地にお住まいの方はぜひ、会期中にPublic Recordへ足をお運びいただけましたら幸いです。

ARTISTS
林志保 @shih0.h
稲富淳輔 @jun_suke_ina_tomi
渡辺隆之 @watanabetakayuki_
熊谷峻 @shunkumagai_glass
阿曽藍人 @randoaso
沙里 @kahoritotomoni_sari
河合和美 @kawai___kazumi
kanehen @kanehen_miyajimashiori
ハタノワタル @hatanowataru
 
〜〜〜〜引用終わり 

大きなお友達

先週末のこと、遠く彩の国より大きなお友達が来たのです。思ったよりも大きくて、大きいと、こうも動きが違うのかと思ったり、それでもやっぱり犬なので愛らしく可愛らしかった。こちらはまだ呼んでも戻ってこない子犬なので、遊べるのかすら怪しかったのですが、そこはそれ、子犬の無邪気さ全開で、最後にはバウワウ言って頂き、思いの外遊んで、すっかりお友達になれたように思います。

まず我が家で対面して、そこから20分ほどの中津川ふれあい牧場へ。元々が羊牧場で、そこに馬やヤギ、犬、うさぎやモルモットなどの小動物と触れあえるコーナーと、羊肉でジンギスカンBBQやレストランもあり、天気の良い日は1日居ても楽しいだだっ広い場所です。

 

着いたところで、記念写真。まだまだ二人ともどこだここ?の顔です。シュヴァルツはネルさんしか見てませんが。

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まずは牧場の放牧地には入れないので、周りをぐるりと1周あるいてみます。

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その後、人間はお昼を食べ、食後の運動に今度は展望台まで登ってみました。階段の上り下りも頑張りました。結構暑くて、2匹とも舌が出てますね。

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終盤、ネルさんは長旅のお疲れか、年長者の余裕か、顔だけでシュヴァルツの遊んで攻撃をかわすようになってきました。それでもちゃんと最後まで遊んでくれてありがとうね。

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と、いうことで友人夫婦には10年ぶり?くらいに会ったはずなんだけど、一切犬の話しかしなかったような気がしますが、お互い元気にまた遊べたら良いなと思いました。

新しい家族

f:id:kane_hen:20201013141630j:plainシュヴァルツ です。

NPOファミーユ 名古屋の動物愛護団体から、保護犬をお試しで預かって2週間。正式譲渡して、我が家の子になりました。

今3ヶ月程の男の子、アメリカン・コッカー・スパニエルとウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどのミックスで、ほぼ真っ黒な体毛から、名前はシュヴァルツ(ドイツ語で黒い)になりました。

ものすごくやんちゃで、なかなか日々手こずっています。20年近く前に飼っていたビーグル犬のポチを思い出しつつも、犬とのコミュニケーションのとり方も時代とともに変化していて、家族で新鮮な学びと、新しい家族との生活を楽しんでいます。諸先輩、よろしくです。

 

NZへ

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本日、企画のgallery crossingに発送したモビール6つのうち一つ。作品だけが海を越えてゆく予定。そして、年内はちょこっとお直し系も手をつけつつ、例年通りにアナログライフさんへも納品予定。そして、いつの間にか個展になった東京の展示、あと3ヶ月と少しということで、今年は年末年始は仕事尽くめになりそうです。

カレンダーとにらめっこがはじまります。

 

諏訪旅行

今年は夏にどこにも泊まりで出かけていない!上げ膳据え膳でご飯を食べてのんびりしたい!と夫に訴えて、9月末に諏訪に出かけた。その後、納品もあったし、もっと前から予定していたことがあったり、兼ねてからの懸案事項が急展開を見せたりで慌ただしく、しかしながらやっと心に平穏が訪れたので、旅についても思い出しながら記録しておこうと思う、すぐ忘れちゃうから。

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土曜日、早起きして諏訪湖に向けて出発、何時に着いたか忘れたけど秋らしく爽やかな風の朝、湖畔に到着。今回の旅の最大イベント、諏訪湖1周サイクリング開始です。夫は自転車通勤するくらいに自転車に馴染んでいる人で、私は高校時代や、大学勤めの頃は自転車通いだったので乗れなくは無い。娘は家の近所を夫と走ったことがある程度、それもなんか自転車が小さい。

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とはいえ、ワクワクしている小学4年生のエネルギーは素晴らしく、3人連なって出発。しかし、5分の1ほど走ったところで事件です。私先頭、娘、夫の順で走っていたら、「キキー!わっ!ガッシャン!!ワ〜ン(泣)痛いよ〜(泣き)」と聞こえて来て振り返ると娘が転び、そこに夫自転車が突っ込み夫も転ぶという大惨事でした。あまりの出来事にまずは駆けつけ、諸々確認、とりあえず大きな怪我は無く、しばらくなだめて気を取り直し、そこからは快調に進んだのでした。

途中、太養パンで早めのランチ。お店の前のテーブルで美味しいパンをたくさん食べて、高島城跡で記念撮影して、そのままぐるりと1周、寄り道もしたので22km程を完走することができました。娘、よく頑張った!!大人二人の自転車はロードでめっちゃ軽いのに、子供のはBMXで重いし車輪がちっさい!!そりゃヨロヨロして縁石に引っかかって転けるわ!母は途中から夫の非道な判断に引きながらも、娘を誇らしく思う事にしました。

そして、諏訪も2年振り?くらいということで、リビセンで懐かしの旧大桑村小学校の床板に再会したり、下諏訪のすみれ洋裁店にみどりちゃんを尋ねたり、やっちょは不在で会えなかったけどninjinsanで楽しい買い物をしたり。

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ninjinsanに行くと必ずお気に入りのものを探して持ち帰る夫。今回は数ある品物の中からなぜか鳥獣戯画複製を選びました。鳥獣戯画と言えば、私が学生の頃はデザイン科が模写をやらされるヤツという記憶。今まで全部ちゃんと見た事がありませんでしたが、複製と言え面白かった。そして、なぜか購入特典で、店主やっちょ直筆の絵の入ったマグをいただきました!調味料3点というお題目、とても気に入りました。ありがとう。

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あとは、茅野のカルパというパン屋さんに行ったりした。(上田のルヴァンで働いていたらしく、ハード系パンがとても美味しかった、もっと買えばよかった。)いつものお宿へ。夫は夢の一つ「子供とサイクリング」が叶ってご満悦だし。子供は宿でドラゴンボールの漫画をずーーーっとずーーーと読んでましたが、お腹いっぱい肉食べて、温泉に浸かりサイクリングの疲れも程よく、これこそ温泉宿!という感じに満喫。翌日は早めにグリーンファームで産直品をチェックして、帰りました。

f:id:kane_hen:20200923125509j:plain美味しかった鴨南蛮そば。(新兵ヱ) 

で、後日急遽名古屋に行って、保護犬のお見合いがあり、3日程前からトライアル中でございます。お犬さんを家族に迎えるのは大人になってからは2回目、15年近く久しぶりです。子犬ってどんなだっけ?と、なりながらもなんとかペースをつかみつつある今日この頃。やっとブログの更新ができました。無事、正式譲渡になったらブログでも新しい家族をご紹介します。仕事もしてます。

 

地域通貨の話

5月くらいに、ネットで見かけて興味を持ち「エンデの遺言」を読んだ。エンデと言えば、「モモ」の作者だというくらい。読んで解ったのは、エンデが亡くなる少し前に研究していたのが「お金」のあり方で、地域通貨で時間の経過とともに減ってゆくべきだという。実際にそれらの運用を現在進行形で色々な地域で行ってるらしい。2011年の本で、本の元になったドキュメンタリーは1999年のこと。その後、が気になっていた。

www.amazon.co.jp

 

今日、制作しながら「世界で最も成功しているドイツの地域通貨『キームガウアー』の現場から」というyoutobeの動画を見た。これがエンデの話していた<時間で減ってゆく地域通貨>この動画は2020年2月。

私は常々思っているのだけど、チャージすると入金額より多く使えたり、買い物をするとポイントがついたり、株式投資などで運用しているとお金が増えるというのが一向に解せない。なので、この<時間で減ってゆく地域通貨>についてはとても興味がある。もちろん、減ってゆくだけでは利用者にメリットがないので、ルールがある。

この地域通貨は、時間で一定の割合が減るので、使わずに貯蓄するよりも使うようになる。使うと税収になり(国にもメリットがある)、一部は地域のNPONGOなどの(経済優先でない、地域の人々に還元される活動をしている)非営利団体への活動資金になる。使える店の選別があり、日本で言うところの普通の通貨(円)も併用できる。と、ざっくりした理解だけれど、多分その他細々ルールがあり、結果としてこの通貨は地域の中でお金を回すことができているそうだ。グローバリズムに対抗できる方法として注目されているらしい。

と、いろいろ書いてはみたものの、理解できているかと言えば多分まだできていない。ただ、日々畑で野菜が育つのをみたり、手の中で素材が動いてものをつくり上げる仕事をしていると、今の世の中は変じゃないのかと強く感じる。違和感、だけれど明確に言葉にはできない。ツケを未来に回してしまっているのじゃないかと感じる。

自分でできることをできる範囲でやっている。けれど、それだけでは足りないんだろうと、うっすらとした絶望感が今の私にはつきまとっている。しかし、私は決して諦めない無限の希望も持っている。この<時間で減ってゆく地域通貨>というのは面白いと思う。継続して考えたい。

つくる日々

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なかなか毎日が慌ただしく、制作してゆく中でふと思ったことをまとめる時間が持てていない。インスラグラムの方のストーリーズというやつで、ちょっと気になることをメモするように使ったりもするけれど、それらは写真や動画で言葉にする事がないので、なんとなく、物足りず。

最近特に思うのは、「モビールは面白い」です。そして、カルダーはすごいなすごいなとひらすら尊敬しているのだけど、だけれど、自分は真似をしてしまっていないかと、心配していたのだけど、そんな心配はどうでもいいな、とだんだん思えるようになってきました。

モビールを主につくろうと決めた2018年から通しナンバーをつけていて、少し前に100を超えたのだけど、その少し前くらいから、ああ、自分の見える形はちょっと違う。こういうのはたぶんカルダーは気にしない。心地よく感じる勘所は、またすこし違う。とにかく、じわっと自分が滲み出てきたように感じています。

今、私はいろいろな制限の中でつくるモビールを楽しんでいます。