kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

東京

東京行ってきた。9時前の高速バスに乗って、12時台に着くはずが13時過ぎに新宿。とりあえず(?)HARBSでノラヤとランチ。メールの方がむしろ話せるのでは?というくらいの勢いで食べて(ロイヤルミルクティのケーキはおいしかった)又の機会を念じて別れた。元気で。

そして、10年振り?くらいに大学の研究室の同級生のマギーに会う。もしかしたら、もっと久しぶりなのか?年賀状でしか会っていなかったな。母になっているのが、違和感ありありだけども、ほんとうに相変わらずで超ウケた。

で、今回の上京の目的、鍛金つながり展示会へ。
 まずは、丸山さん(TOMOMI MARUYAMA WORKS)の個展会場へ。私が学生の時に助手だか非常勤講師だかになっていたので、恩師と呼ぶのが相当なんだろうけれども、そのちょっと前まで丸山さんも学生だったこともあり、勝手に恩師というよりも、先輩、アニキ!と思っている。作品を拝見したのは芸大取手校に常設してあるもの以外はたぶん初めて。
黒人系の身体的特徴と仕事が相まって独特の雰囲気の人体2作品とドローイング。120cm程度のスケールと仕事の密度、緊張感がとても合っていて迫力がアリ、モニター上ではもっとずっと大きく見えた。鎚でひとつひとつ面を追ってゆく、張りをコントロールしてゆくという行程は、至極工芸的な視点を持たざる得ないと思っていたのだけれど、そこからこういう存在感を持たせるのは技術的にも上手いなぁとひたすらに思う。ぐっときた。拝見できて、とてもとても良かった。

そして、鍛金後輩の愛ちゃんと美大予備校時代の1つ先輩で鋳金だった影山さんとの2人展へ。予備校はなかなかの大所帯だったし、研究室が違うので影山さんとは学生時代もほぼ交流は無く、挨拶程度の知り合い。何故か鋳金ではなく、革をはじめて独特な色彩センスのバッグなどのアイテムを展示してました、聞いたらほぼ独学ということで、さらにびっくり。愛ちゃんは鉄の作品と本人同様にかわいらしいフェルトやニットなどの作品でした。愛ちゃんにはお会い出来なかったけど、また機会があると思う。
で、会場で予備校時代の先生にばったり23年振りに会って、普段忘れているいろいろな事を走馬灯のように思い出したり、予備校後輩(?)だという漫画家の人が影山さんの鞄をオーダーに来ていたりして、名刺交換がはじまったりして東京は恐ろしーとそそくさと退散。(名刺くらいちゃんと用意しようね、自分)

 そして学生時代からのご褒美。上野にあるみはしのフルーツクリームあんみつ

のんびりと不忍池を根津方面へ散歩して、藤田さんの個展会場へ。


 藤田さんは昨年まで多摩美にお勤めだった大先輩。宇都宮時代に作品をちらほら拝見したけれど、近年の作品はモニター上ばかりだったので実物を拝見したいと今回上京を決めたのでした。
作品撮影可ということで、撮った一枚がこちら。水面の上下の世界と、照明での光と影の2種の現象が入り交じって見飽きません。



会場でお会いした方に着いて行って写真展も拝見して、色々なつかしい話に花が咲きました。やっぱり上野(とその周辺)は青春(!)の思い出がいろいろ詰まっています。あちこちでお土産をみつくろって帰路へ。

深夜バスを降りるとちょうど朝の5時、朝焼けのなか15分程歩いて家に着きました。

予備校や芸大時代の人や作品に会って、いろいろこれからの事を考える。自分の初心に立ち返る、実りの多い旅になったと思う。ありがとう。

 帰ったその日。10時には竹林でたけのこ掘り大会&タケノコご飯+山菜ランチというイベントに家族で参加してきました。
昨日は眠たいのをがんばって、大量の筍を湯がいたので、始末をこれから致します。
えーと、制作もがんばります。