kanehen

金属をたたいてつくる人 の忘備録です

大阪京都の旅

6月の展示まで残すところひと月も切って、ふと用事が3つ重なったのをいいことに出かけてきた。大阪でだいぶ先の話の初めまして、それから先輩たちの展示会、そして昨年お店を仕舞われた手仕事雑貨屋風土の浦田さんの新居にお邪魔してきた。

このブログの本来の目的、備忘録としてテキストだけ書いておく。あとで画像入れるかも。

大阪、家から高速で3時間半くらい。実際には寄り道して4時間だったのだけど、大雨。大阪に入って高速降りる直前に盛大に「カンッ!」て音がして、市街に入って車を止めてみたらフロントガラスにヒビが入っていた。びっくりした。大阪怖い(偏見)。

お休みのところ開けていただいていたお店に伺って、店主の方とあれやこれや。子育てしながらお店オープンと聞いて、そのパワーはどこから来るのだろうとフワッと思いつつも、それでもなにかをしたいという気持ちに共感しつつ、再来年を楽しみにできることを考える。

紹介してもらったおしゃれカフェでゆるりとパスタなど食べて、少し離れた郊外へ移動。

先輩お二方の展示を拝見に、うつわ一客 二人展 越範広(陶)・田中千絵(金工)へ。住宅街の中の一軒が中に入ると落ち着いたギャラリーになっていて、雨と相まってしっとりとした空間。千絵さんは卒業後も時々会っているけれども、越さんは学生時代に接点ほとんど無かったと思うので(案の定、私が誰かわからなかったらしいし)なんだか色々懐かしいことも思い出しつつ、不思議な気持ちになる。

そして民族博物館へ。企画展は「ラテンアメリカの民衆芸術」造形的にも面白かったのだけど、民衆の芸術というワードが、生活の工芸となんとなく私の頭の中で交差してゆく。モノは常にヒトにつくられていて、モノだけで語られることは全く足りないという事実をまざまざと感じ入る。私自身はモノの力を信じて、私を離れてモノとして残ってゆくことを良しとしているのだけれど、それは思うよりも愚かなことなのかもしれない。だが、そうだとしても、モノがヒトを語るのは変わりない。

その後、常設展をぐるりとみて、結構時間があったはずなのだけど、気がついたら閉館時間が過ぎていて、慌てた。いちにち雨だったのだけど、小一時間車を走らせて京都へ移動の頃には雲はだいぶ薄くなっていた。平日だというのに観光向けらしい場所にはびっくりするほど人が歩いている。なるべくそういうところには近寄らないようにして浦田さんの新居へ。

京都らしい細長い奥に小さな庭のある和風のお家。ぎゅっと詰まっていて楽しい。新しい建材と昔ながらのつくりが、なんだか懐かしい感じもして居心地良い。至れり尽くせりなおもてなしをしていただき、気がつけば日付が変わっても話は尽きない。翌日は近所を散策して、お昼までのんびり過ごさせていただき、帰路。

帰宅後に車をディーラーに持って行ったら、案の定フロントガラスは交換。このご時世だからかメーカーから交換のガラスが来るのは数週間かかるとか。面倒だけれど、籠って仕事しなさいということかもしれない。追い込み、頑張ります。