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金属をたたいてつくる人 の忘備録です

被災動物救護について考える

瑞浪市まで、市民公開講座 災害時ペットの命はあなたが守る〜東濃地域における被災動物救護について考える〜 主催:公益社団法人岐阜県獣医師会東濃支部 共催:公益社団法人岐阜県獣医師会開業会 後援:多治見市、瑞浪市土岐市

に行ってきた。

夫氏が去年防災士の資格をとったし、犬飼いとしても興味があったので夫婦で行ったのだが、2時間半の予定だったが、講演者それぞれに熱い思いがあったのか、トイレ休憩も省略、30分ほど伸びて3時間。久々に座ってしっかり話を聞いたので、後半足ぶらぶらさせてた。

とりあえず、我が家でまず採用になったのは、名前札(名前+飼い主氏名+電話番号+住所程度?)を常時着けられるようにしたい。これから首輪を探す。
犬用の水や食料などは備蓄していたけれど、狂犬病や予防接種、ダニ予防薬やかかりつけ獣医師などの情報をまとめて、持ち出し袋に入れた。病気などがあればこれに薬も入れる。

 

同行避難 ー 伴って避難するが、別(主に建物外)で動物は暮らす。
同伴避難 ー 伴って避難して、同じ部屋で暮らす 


同行避難と同伴避難、知らなかった概念。東日本大震災の時には、同行避難の概念すら希薄で、たくさんの犠牲と混乱が続いたそうだ。その後、環境省でペットの被災について検討され、同行避難を基本とした対応が必要と判断されている。

現実、ほとんんどの自治体で同伴避難は難しく、避難した時にペットとどのような環境を整える必要があるか、飼い主として準備すべきこと、行政に働きかけけるべきことなど課題は多いと思った。

 

以下は講演会のメモ

1、東濃地域における土砂災害の実態と対策 国土交通省中部地方整備局 多治見砂防時工藤事務所 

https://www.cbr.mlit.go.jp/tajimi/

地震の直接被害以外にも、東濃地方では雨、台風などで土石流、崖崩れ、地滑り、降雨傾向の変化により今までとは異なるタイプの土砂・洪水氾濫などが増えてる。砂防ダムの解説。ハザードマップ。などなど、東濃地区の地形特有な災害パターンについての解説と、現在行われている対策、事例の紹介などでした。

2、東日本大震災福島県で被災した体験に基づいたペットの防災 NPOすえひろ 愛護団体アニマルレスキュー飛騨 五十嵐浩子さま

五十嵐浩子の防災mini+ - YouTube

猫2匹、犬2匹とご家族で福島に暮らし、今現在は飛騨高山に定住されている方で、猫はガラスが割れて飛び出し、犬は戻れると思って繋いだまま避難生活に。犬は保護団体(みなしご救護隊)に連絡がついて一緒に避難、猫はアニマルエイドにて1年後に1匹、1年8ヶ月後に2匹目も見つかって、今は一緒に暮らされているそうです。
我が家もだが、避難をせずに自宅や車中泊を考えていたが、「避難を諦めることは、何かあった時に救助や遺体を確認することを他人に強いる結果を伴う、避難を諦める前にできることをすべきだ」というようなことをおっしゃっていたのが印象に残った。


3、飛騨市の被災動物救援 飛騨市役所 吉川慶さま
災害時のペット同行避難対策として、市民への働きかけから防災訓練にて、「ペット同行避難訓練」を実施した経緯、ノウハウなどのご紹介。

飛騨市避難所運営マニュアル(p49 ペットの同行避難について)https://www.city.hida.gifu.jp/uploaded/attachment/18538.pdf

 

4、公益社団法人岐阜県獣医師会の動物救援と岐阜VMAT公益社団法人岐阜県獣医師会災害派遣獣医療チームについて 公益社団法人岐阜県獣医師会東濃支部 前田敬生さま

岐阜県獣医師会

人間向けの災害医療チームの「DMAT」の獣医師板が「VMAT」で、岐阜県では令和元年に発足して、活動しているそうです。「命の尊さは人も動物も同じ」と熱く語られてました。

 

5、飼い主様アンケート調査報告と防災グッズ 公益社団法人岐阜県獣医師会東濃支部 武田礼司さま
現実的な獣医師目線での震災時のペットに関わる人たちへの要望などご指導いただいた。とにかく、人間もペットも、自助、共助、公序、減災ですが、ペットに関してはまず自助で行うべき、と環境省から指導されている。飼い主としての責任を自覚すべき。


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環境省がペットの管轄なんだと、初めて意識したかもしれない。ということで、環境省のペット防災関連報告書へのリンク。

災害、あなたとペットは大丈夫? 人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>( PDF)
「ペットも守ろう防災対策」H29( PDF)

「人とペットの災害対策ガイドライン 災害への備えチェックリスト」( PDF)


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能登地震のペットたちは、この寒さの中どうしているのだろう。今できることは募金と、自らは備えることなので、忘れずに考えて、できることからやってゆこうと思った。

募金窓口:令和6年能登半島地震動物対策本部からのお知らせ|石川県獣医師会